冬がピークのインフルエンザ
冬が近づくと必ず流行するインフルエンザ。
近年では予防接種も浸透し、予防に努める人がだいぶ増えてきましたが、
それでもやはりまだ完全に浸透しているとは言えないようです。
2012年12月7日に国立感染症研究所から発表された内容によると、
10歳未満と55歳以上のインフルエンザ抗体の保有率が低いことが判明しています。
(参考サイト)インフルエンザ抗体保有状況が公表「ワクチン接種などの予防対策が望まれる」
これは日本全国の中から4950人を対象として行った調査で、
5歳ごとの年齢層に分けて調査を行なっています。
予防接種の必要性
今回このような結果がでたのは、高齢層の予防接種への意識が低いことや、
低年齢層に受けさせない親がいることが背景として見られるのではないでしょうか。
確かにインフルエンザの予防接種自体、最近になってようやく浸透してきたものです。
必ず受けなければならないものではないため、
そういった年齢層での接種率は低くなってしまうのです。
逆に20~40代の接種率が低くないのは、
やはり働き盛りで会社を休めないなどの背景があるのではないかと思われます。
また、医療や福祉への従事者など、現役で働いている人が
会社や病院がかりで受けているなども理由として挙げられるのではないでしょうか。
インフルエンザの抗体保有率調査は毎年行なっており、
調査を行った国立感染症研究所では保有率の低い年齢層へ
予防接種の呼びかけを行なっていくという通例のようです。
この国立感染症研究所ではコメントの中で、
本格的に流行するシーズンになる前に予防接種を受けることを推奨しています。
また、普段はインフルエンザの予防接種を打つ側である医師自身も
自ら予防接種を打つなどしているようで、
そういった状況からも如何にインフルエンザの予防接種が大切かがわかります。
年に合わせて適切なワクチンを
ちなみにこのインフルエンザのタイプは毎年違う型のもので調査しているということです。
インフルエンザA型、B型などと言われる型のことですが、非常に細かく分類されており、
今回の調査では4種類のウイルスを調査対象として調査をしていました。
中には近々に流行した2つの型も存在し、
その年その年にあわせたウイルスを選びタイムリーな調査を行なっています。
医療に関わっていない人にとってインフルエンザの型はどれがどれだかわかりませんが、
その年に応じて適切なワクチンを接種してもらえます。
医師や研究会などが接種を推奨しているのですから、
これを機会に毎年冬はインフルエンザの予防接種を受けるように
習慣づけるようにすることをおすすめします。