経済が悪化してもあまり影響を受けていない
医療機器業界のここ数年の業界規模を見てみると、平成16年から右肩に上がり続け、
平成19年から21年までは横ばいを保っています。
世界的に経済が悪化し、様々な業界が大打撃を受けていた中、
医療機器業界はそのポジションをしっかり保っています。
年々進む高齢化社会などにより病院を利用する人は減るどころか増える傾向にあります。
そのため医療機器が必要とされているのではないかと、この結果から伺い見ることができます。
しかし、不況の影響を受けない病院があるというわけでは決してないのも現状です。
また、ここ数年の金融危機の影響により、
海外へ輸出を行なっていた分の業績悪化が目立っています。
輸出関連は円高など海外の経済の影響を受けるため非常に痛い点ではありますが、
今後ますます需要が拡大していく傾向に期待が持たれています。
世界から注目される日本の医療
日本の医療技術は非常に高度で、世界各国から注目を浴びています。
そのため、日本の技術を利用した医療機器というのは、
今後ますます需要が高まってくることが予想されています。
更に、高齢化社会が進行しているのは日本だけではなく他先進国も同様で、
既に高齢化社会へ対応している日本の医療機器はより注目されているのです。
高齢化が進むにつれて病気などを未然に防ぐ「予防医療」に商店が当てられており、
そういった背景もあり医療機器の需要はどんどん拡大していっています。
今後も一層需要は高まっていくと考えられています。
医療業界は人手不足
医療機器の需要の高まりから、医療に関わる人員の需要もあわせて高まっています。
少子高齢社会と言われる通り人員不足と言われる医療業界でも若い人出が不足しているという状況です。
今後ますます高齢化は進むと言われており、
医師や看護師に対しての患者数が圧倒的に多くなってしまう懸念がされています。
そこで、今のうちに若い働き手を確保して今後発展していく医療と共に技術を身につけ、
将来の医療業界を担ってくれる人員が求められているのです。
これは介護や福祉業界でも同様に言えることで、
介護員に対しての被介護者数が圧倒的に多くなり人手不足が深刻化していく予想がされています。
介護福祉業界も同じく既に人手不足であるところ、より人手不足になってしまうのです。
どちらの業界も今後需要が高まることが見込まれていますので、
各業界に需要に見合うだけの人員の確保が必要になるのは当然のことですね。
医療業界や介護福祉業界へ若い働き手が増えることを願い、
今後の業界の発展に期待したいものです。