いろいろな専門分野がある歯科医師
歯科医師と一口に言っても、いろいろな専門分野がありますので、それぞれの能力や希望を活かしやすい仕事です。
デンタルクリニックの中でも、総合的な歯科診療をしているところもあれば、歯列矯正をメインにしているところもあります。
美容系のクリニックもありますし、インプラントに力を入れているところもあります。
個人病院ではなく総合病院での勤務を行っている歯科医師もいます。
こうした病院の歯科では、より高度で専門的な治療を行っていることが多い傾向にあります。
口腔内のガンや、事故などによる顎や口腔内の手術などを行うのです。
どの道を選ぶかによって、かなり業務内容が異なりますので、選択肢が多く活躍できる場が広いのが、歯科医師の魅力と言えるでしょう。
歯科系の大学を選ぶ
歯科医師になるためには、歯学大学か大学の歯学科を卒業するというのが大前提となります。
どちらも6年制の大学で、専門的な知識と技術を集中的に学ぶことになります。
全国各地に、公立ならびに私立の歯学系の大学がありますが、圧倒的に公立大学に人気が集まっています。
というのも、公立と私立では平均して8倍もの学費の差があり、相当の費用が必要な私立大学には応募者が少ないという現状があるからです。
大学を卒業すると歯科医師国家試験の受験資格が得られます。
この国家試験は、年々難易度が増しているという傾向が見られていて、合格率も下がりつつあります。
そのため、在学中からしっかりと試験対策を行い、できるだけ早く合格できるように努力する必要があります。
国家試験に受かったから、すぐに歯科医師として働けるわけではありません。
その後、大学病院などの指定された期間で、1年以上の臨床研修を行うことになります。
この臨床研修を終えると、晴れて歯科医として登録されて、業務を行えるようになるのです。
個人開業する割合が多い歯科医師
歯科医師の就職先の統計を見てみると、個人開業している人が多いことに気付きます。
逆に言うと、総合病院の歯科などの募集は全体的にあまり多くなく、就職先が限られているとも言えます。
歯科医院を開くに当たっては、複数の要素が成功のカギを握っています。
インプラントや審美歯科など、専門性が高い分野に特化して行うのであれば、全面的にその技術についてアピールする必要がありますし、医院の内装などにも気を遣う必要があります。
一方、地域に根ざしたクリニックを開くのであれば、住民とのコミュニケーションをしっかりと取って、信頼される医師となることが求められます。
歯科医師としての技術は当然のことですが、やはり患者さんとの触れ合いも地域の人々に愛され、リピートされるには大事な要素となるのです。