100%関係しているわけではない
糖尿病と合併症の関係ですが、100%の割合で糖尿病と合併症が関係しているわけではないことが今ではわかっています。
糖尿病にかかってしまうと、人によってはうつ病、人によっては腎不全などの障害を持つことが多いと言われていました。
ですが、人によってはそれらの障害がまったく発生しない・・・ということも、今ではデータ(経験則含む)で確認されているのです。
ただし、これらの情報はデータ上で存在しているだけなので、実際に全世界の国民が該当するのかは不明です。
これらの情報は、日本だけでなく医療を専門に取り扱っている海外の機関でも確認できる情報です。
また、どうしてこのような情報が注目されるようになったのか?というと、それは糖尿病と合併症の関係が認められない場合、健康寿命に関しても引き上げることができるという考えが出てきたからです。
最近では、健康寿命という「健康で過ごせる期間(寿命)」についても、テレビなどで良く見られるようになりました。
実際はそれほど健康寿命が延びていないため、糖尿病のリスクについても知られるようになってきたのです。
例えば、糖尿病にかかっている人は早死にするリスクが高いと言われてきました。
ですが、データ上ではあまり確認できない情報として、今では知られるようになった情報でもあります。
次に、糖尿病にかかっている人がいる家族は、家族全体で糖尿病のリスクがあるとも言われていましたが、こちらも噂程度の情報だと思ったほうが良いようです。
つまり、糖尿病について昔から囁(ささや)かれていたことのほとんどは、「信ぴょう性の少ない情報」ばかりなのです。
さらに、糖尿病のリスクについても今では大まかに管理されるようになってきました。
例えば、特定の疾病に悩まされている場合、糖尿病の治療と同時にその疾病も治療できるのです。
そのため、糖尿病にかかってしまうと従来の病気より治療期間がのびるというのも、今ではあまり聞かれない情報となっています。
糖尿病の長期リスク
糖尿病と合併症の関係において良く登場するものに、長期化するとリスクが高まるという情報があります。
ですが、どちらかと言うとこちらの情報は肥満との関係性が強い、と見直されるようになりました。
というのも、部分的に確認はできるのですが、糖尿病をわずらっている人は他の病気の発症率も高いため、糖尿病のみで治療期間が長くなっているわけではないからです。
最近では、うつ病だけでなく不眠症をわずらっている人も増えてきました。
そのため、血(糖分が多い血液)の問題という考え方もあれば、毎日の生活習慣によるリスクの問題という見方で、糖尿病の判断が分かれるようになったのです。