予防接種していますか?
予防接種の注射といえば、子供の時に受けている人が多いです。
もしくは子供の頃にかかっており、身体に抗体ができている場合もあります。
しかし世の中には子供の頃に予防接種を受けていなかったりすることもあり、
そういった人が大人になってから発症すると重篤な症状に陥ってしまう場合もあります。
子供の頃に比べて大人の方が病原菌が大きく育ってしまい、
それだけ重大な症状を起こしてしまうのです。
事実、大学生になってからおたふく風邪にかかり症状が悪化したという事例もあります。
加えて、そういったワクチンが用意されている病気は有効な治療方法がない場合もあるため、
余計に予防が重要になるのです。
子供の頃に受けた記憶がない方はもちろん、
一度受けたことのある大人の方も予防接種を受けることをおすすめします。
特に体力の落ちている高齢者や持病がある方などは特に受けておいた方が良いと言えます。
どんな大人がリスクが高く、どのワクチンを摂取すればよいかは
平成24年12月に都立駒込病院感染症科の菅沼明彦医師が公表しています。
大人が予防接種を受けた方が良いワクチン一覧も掲載しており、
・麻しん
・風しん
・水痘
・おたふく風邪
・HPV
・破傷風
・A型肝炎
・B型肝炎
・日本脳炎
・狂犬病
・インフルエンザ
・肺炎球菌
の12項目が挙げられています。
この一覧を見てみると、高齢者にはもともと免疫が存在するものもあります。
もちろん高齢者が気をつけなければならない病気もあります。
更に風しんは妊娠予定のある女性と、その夫も予防接種を受けることが重要であるなど、
必要に応じて接種を受けることが大切になってきます。
注意しておきたいウィルス
また、中でも特に今注目されているのはヒトパピローマウイルス(HPV)というウィルスです。
これは子宮頸がんや口腔がん、肛門がんなどの発症リスクを高めるウィルスであることが
判明してきており、このウィルスのワクチンを接種することで
がんの予防にもつながるのではないかという意見が出てきています。
デメリットとして接種費用が自己負担となることなどが挙げられますが、
自身ががんになる危険性を鑑みると受けることも一つの手ですね。
海外へ旅行や仕事で行く場合は、日本にない病気をもらってきてしまう可能性もあるため、
狂犬病の予防などは一層重要になってきます。
そういった場合はかかりつけの医師や詳しい医師に相談した上で、
しっかりと予防接種を打ってもらうようにしましょう。